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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

グッドパートナー 無敵の弁護士 第2話

 

 

***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

 

第二話は、神宮寺法律事務所の顧問先である企業のひとつが不当解雇を理由に訴えられた。担当の咲坂が話を聴いたところ、訴えてきた男性を1年前に営業マンとして雇い入れたにもかかわらず、その男はろくに働きもせずに会社の金を使って接待費で豪遊していたのだという。しかし、雇用契約は3年間で結んでいたため、「思っていたのと違ったから」というだけの理由で解雇すれば顧問先の企業は部が悪い。そこで咲坂は熱海とともに相手男性側の弁護士と話し合おうとしたところ、そこに夏目もやって来る。というのも咲坂が相手をしていた弁護士が、夏目が受け持っている案件の相手側弁護士だとわかり……などの展開だった。

 

 

企業法務というと、劇中で熱海が声高に語っていたように企業合併だの買収だの特許権だのと言ういかにも『金』になりそうな仕事ばかりのような気もするが、それは企業法務の一側面にすぎない。

 

実際には会社で働いている人の労働環境を管理するためのルール、労働基準法などを扱うケースの方が多いように思われる。

 

今回の話はまさにその一例で、「不当解雇」にまつわるお話だった。

 

ただ、ドラマで「不当解雇」を扱う場合は往々にして辞めさせられた側、つまり労働者側に着目するのが多いところ、このドラマはその逆をやってのけた。

 

そもそも、今回「不当解雇」と訴え出ている元社員の男性がメチャクチャな人物なのである。人当たりだけはいいものの、目をつけた会社にもぐりこんだあとはろくに働きもしないで給料だけを吸い取るということを過去にも繰り返していたらしい。

 

「不当解雇」を訴え出ている側が悪人のケース、つまり労働者を辞めさせた会社側に理があるケースが今回の話だった。

 

これは非常にレアなケースのように感じるが、近年ではそんなことはないのだろうか。ペアレンツがモンスター化したり、ネイバーフットがモンスター化したりする昨今では、エンプロイヤーすらもモンスター化するのが当り前なのだろうか。

 

まあ、今回の話では元社員の男が完全に悪人だったとはいえ、彼を雇った会社側のスタンスにも筆者としては疑問を感じた。

 

元社員の男が言っていたように「実力主義を標榜する会社ほど簡単にもぐりこめる」のだとしたら、その会社は本当の意味で労働者の価値を見抜く目を持っていなかったことになる。

 

昨今大人気の「コミュニケーション能力」なるものさえ持っていればどこにでも通用すると言っているのと大差ない。何をもって「コミュニケーション能力」があると言えるのか、その指標を明確にできるのか、納得のいく基準を説明できるのか、人事担当者には肝に銘じてもらいたい議題である。

 

まあ、社会に蔓延る人間の多くが相手のことになどまるっきし興味のないちゃらんぽらんの集まりなんだとしたら、これは当然の帰結ともいえるかもしれないが。

 

それにしても、なんだかわからないが新人弁護士の熱海の態度がLLサイズなのが妙に気になる。若者らしからぬ(むしろ近年の若者の特徴か?)斜に構えた態度に空気を読まない失言と、いまのところあまりいいところがないようだが、今後大丈夫なのだろうか。

 

咲坂は咲坂で地道な作業をバカにされることに傷つく器の小ささだし、見ている分には楽しいけれど今後の展開が心配ではある。

 

とはいえ、来週が楽しみなことに変わりはない。早く続きが見たいものである。