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悪意ある善人による回顧録

レビューサイトの皮を被り損ねた雑記ブログ

99.9―刑事専門弁護士― 第7話

ドラマ 邦画


***注意はじめ***

以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。

また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。

当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。

***注意おわり***

 

第7話は、大手玩具メーカーの社長が副社長である息子に殺害された。しかし警察は現場に残された「決定的な証拠」を根拠に専務を逮捕した。専務は犯行が成された時間帯には娘と自宅にいたと主張したが、現場にはなぜか専務の指紋がついた凶器の花瓶が落ちており……などの展開。

 

今回の話は刑事コロンボ、古畑仁三郎などに代表される倒叙形式で描かれた。すなわち、視聴者に犯人が誰であるかをあらかじめ明かし、その犯行を探偵側が崩していくというストーリーである。

 

犯人役となった副社長は高嶋政伸氏。TVドラマ「HOTEL」で善良なホテルマンを演じていたことが遠い昔のように感じられる今日この頃。仲間由紀恵氏が主演していたTVドラマ「トリック」の第3シーズンにて犯人役をやったころから、「善良そうなんだけど凶悪な犯人」という役柄が増え、近年では医療ドラマ「DOCTORS〜最強の名医〜」などを始めとする強烈なアクのある役を演じることが多くなってきた。いずれにしても演技力がなければこなせない役どころばかりのため、安心して見られる俳優の一人と言える。

 

さて、今回は刑事専門弁護士の真骨頂とも言える殺人事件を扱ったわけだが、警察と検察の仕事の甘さはドラマ特有なのだろうか。

 

深山たちが凶器の花瓶を検証した際、被告人である専務の指紋は花瓶のひとかけらからしか検出されなかったという。家のどこにも指紋を残さなかった人物がたったひとかけらだけ指紋を残しているという不自然さ、破片を組み合わせるとあまってしまう欠片に気づけない不注意さ。いくら忙しいからと言って、もう少し慎重に捜査してから被疑者を確保して欲しいものである。

 

深山の上司である佐田がだんだん刑事専門の弁護士っぽく振舞うようになってきたせいか、深山が佐田の変わりっぷりを揶揄するシーンが増えてきた気がする。なんというか、深山は天然失礼と言うよりも確信犯失礼と言ったほうが正確かも。単純にドSって言ったほうが楽だが。

 

企業法務専門の弁護士二人組も脇役ながらいい役割を果たしてくれた。1級のジグソーパズル組み立て資格って何ぞやという話ではあるが、彼らもまたなかなかに濃いキャラをしている。

 

そして今回もまた明石の喜劇っぷりが爆発していて最高だった。佐田の大切にしていた馬の像を追った挙句に足とかりんとうを間違えたり、深山のすっとぼけた態度にノリツッコミしたりと、大いに笑いを掻っ攫ってくれた。

 

さて来週はなんと深山が被疑者として警察に逮捕される話になるらしい。そうなるとこれまでのように深山が事件を捜査することはできなくなるわけだが、残った面子だけで大丈夫なのだろうか。目が離せない展開になりそうである。