***注意はじめ***
以下の文面は言葉遣いに乱れが生じたり、ネタバレにあふれる虞があります。
また、本文は筆者である阿久井善人の独断と偏見に基づいて記されております。
当方が如何な感想を抱いたとしても、議題となっている作品の価値が貶められるはずもなく、読者の皆様のお考えを否定するものではないということを、ここに明記いたします。
***注意おわり***
●事件2「裏カジノ・イカサマ事件」
事件2を受け持つ先輩探偵は、不敗のギャンブラー「BJ」。
(CV:熊谷 健太郎)
歌舞伎町探偵セブンの物語では、歌舞伎町を根城とするギャンブラーたちは自分の勝負強さや格付けを「二つ名」で表しているらしい。
BJの二つ名である「不敗」は文字通り、負け知らずの超実力者であることを示している。
そんな彼がどうしてセブン探偵事務所の探偵をやっているのかは物語を解き終えると明かされるため、それはお楽しみにするとして。。。
今回の事件はとある田舎者ギャンブラーからの依頼によって始まる。
田舎者の青年は、その業界では知らぬ者のいない有名なベテランギャンブラーを師匠としていたのだが、その師匠が歌舞伎町に出かけたきり帰ってこないのだという。
話を聞いてみると、ベテランギャンブラーは違法な裏カジノの罠にかかり、多額の借金を科せられて監禁されているらしい。
参加者こと新人探偵は歌舞伎町のカジノ事情に詳しいBJと共に裏カジノの実態を調査することになった・・・・・・というのが大筋である。
この事件2については他の7つの事件と異なり、物語の前半部分が非常に特徴的なものとなっている。
詳細を記すとネタバレになってしまうため敢えてぼかすが、参加者は裏カジノの情報を集めるために様々な「運試し」をすることになる。
この「運試し」というのが非常に厄介な代物で、運の悪い参加者は歌舞伎町を周遊する時間が増えてしまうように「設定」されているのだ。
このイベントの目玉のひとつが「探偵体験」であることを考えると、調査や聞き取り以外の要素によって歩き回る時間が長くなることに納得いかない参加者もいるかもしれない。
しかしそこはあくまで「歌舞伎町を周遊するイベント」として割り切れば、回り道もそれなりに楽しいものになるはずである。
しかも、物語の後半部分では息もつかせぬ怒涛の展開が待っている。
全編を通して「ギャンブル」という要素が詰まったこの物語を通して、歌舞伎町の「闇」の一面を体感できる・・・・・・かもしれない。
他の事件とは異なり、物凄く気合の入ったキャストの演技を見られるのも、この事件2の魅力であると言えるだろう。